地震の揺れについて
地震が起きると地面が揺れます。
感じるかどうかの微弱な揺れのこともあれば、立っていられないくらいの強烈な揺れが起きることもあります。
ところでこの地震の揺れの強弱ですが、3つの要素によって構成されています。
その3つの要素とは、揺れの強さと揺れの間隔、揺れの続く時間です。
強い揺れで揺れの間隔が大きく、かつ揺れの起きている時間が長期化すると大きな揺れになりやすいわけです。
ではこの揺れの強さを決める要因としてどのようなものがあるでしょうか?
まずはそもそも起きた地震のエネルギーが大きな要素になります。
そしてもう一つ重要なのは、地下構造がどのようになっているかです。
具体的には地層の種類や構成、厚さなどによって同じエネルギーでも揺れ方は大きく変わります。
地層と揺れの関係を理解する
地層と揺れの関係を理解するときに、地層が柔らかい所ほど大きな揺れになると思ってください。
一般的に最も揺れを感じにくいのは硬い岩石のような地盤です。
砂やれきになると、やや揺れを大きく感じるようになります。
さらに粘土層になると軟弱地盤なので、同じエネルギーでも揺れは強くなる傾向が見られます。
軟らかい地盤と揺れの間隔の関係にも特徴があります。
岩盤のようなしっかりとした地盤の場合、ガタガタと小さく揺れているように感じるはずです。
しかし粘土質の地盤になると、揺れが大きくなって、ユッサユッサ揺れているような感覚になるはずです。
また地層の強弱と揺れの続く時間にも密接な関係があります。
こちらも地面に近い地層の強弱で大きく変わります。
岩盤のような硬い地盤、もしくは軟らかい地層でもその層が薄い場合、地表で跳ね返った波が地中に戻ってしまいます。
もしくは水平方向に地震波が移動してしまうので、比較的早い段階で揺れは鎮静化していきます。
ところが軟らかい地盤、柔らかい地層が厚みのあるところだと地表と硬い岩石の層との間で地震波が閉じ込められるような感じになります。
その結果、ビリヤードの玉のように次から次へと地震波が跳ね返されるような形になります。
しかもあとからやってきた地震波も加わって、次から次へと跳ね返りを繰り返しますので、地震の揺れが長く続いてしまうのです。
住宅を購入するときには、地盤がどのような感じなのかを確かめておくことも地震対策として重要なポイントです。
軟弱地盤は購入しない
マイホームを購入するときには、その家のある地盤がどうなのかを確認すべきです。
軟弱地盤であれば、購入は慎重でないといけません。
中には耐震対策を住宅に施しているので大丈夫だろうと思っている人もいるでしょう。
しかしいくら耐震性能に優れている住宅でも、大元がもろいと家が傾くなどの不具合が生じます。
そこでどのような土地の上に建設されている住宅なのかも見極めないと、後悔する可能性があります。