避難時にも残念ながら起こる悪質な犯罪や問題行為
海外の方は、災害が起きても支援物資をもらう時にしっかり並ぶことができたり、争いごとを起こさず譲り合いの精神を持つ日本人が素晴らしいといわれます。
しかし全ての日本人が、災害が起きたとき人に誇れる行動ができるのかというと、残念ながらそうではないのです。
非常事態につけこんで悪質な犯罪に走る人もいますし、問題行動を起こす人もいます。
こうしたことに巻き込まれないように、災害時多い犯罪や問題行動など理解しておくべきでしょう。
火事場泥棒に注意しよう
阪神大震災、東日本大震災、新潟や熊本の地震など、これまで日本は未曽有の大地震に見舞われました。
そんな時に多くなるのが、住宅から人がいなくなったのをいいことに起こる空き巣、窃盗被害です。
地震などの災害は突然起こるものなので、貴重品を持って逃げられるかどうかわかりません。
貴重品など持つ暇もなく命を守る行動をとることが重要なので、鍵をかけることもできずそのまま非難する人も多いです。
防犯グッズと共に、地震が起きたときに困らないように、貴重品の防犯対策を講じることと、もう一つ、被災地で起きている性被害に関しても対策を考えましょう。
戸締りに加えて不在とわからない工夫を
大地震で家が倒壊しそうな状態になった場合、避難する際にはドア、窓などを開けてブレーカーを落として避難することが求められます。
ブレーカーが入っていると、停電から通電した時、思いもよらない場所から火災が発生する事があるので、できればブレーカーを落として避難しましょう。
豪雨などで避難指示が出て家を空けるときには、しっかり戸締りをするとともに「外から見て家の人がいない」と思わせない工夫が必要です。
避難時はブレーカーを落としていくことが求められますが、最近は100円ショップにも電池式LEDライトなどが売っているので、こうしたものを利用して明かりをつけておきます。
不在かどうかわからないので、空き巣に狙われにくくなるでしょう。
災害後・・怪しい人の訪問にはドアを開けない
災害後、家に戻ることができれば家の片付けなどを始めますが、この時にも犯罪者が狙っています。
電気やガスの業者さん、自衛隊、消防、ボランティアの方々など、たくさんの人が支援に入ってくれますが、その人たちを装って犯罪者が家に侵入しようとすることもあるのです。
誰か訪問者が来たら、インターフォン越しに身分証を提示してもらいます。
自衛隊の方々は原則的に単独行動しないはずですが、緊急時はわかりません。
おかしいな？と思う時は「所属部署と隊長名は？」など聞いてみて、即答できない場合、通報した方がいいでしょう。
両手を使える貴重品入れを身に着けて行動しよう
自宅から貴重品を持ち出すことができても、避難所に保管敷いたものを盗まれることもあります。
せっかく持ち出したのに避難所で紛失、若しくは窃盗被害にあうのでは意味がありません。
貴重品をいつも身に着けていられるように、ハンドバックのようなものではなく、ウエストポーチや斜めがけのバッグなどに入れて、「身に着けて」行動するようにします。
眠るときにもつけていられるような小型のウエストポーチなどを準備しておきましょう。
女性・こども・・性被害も起きている
災害の被災地からあまり知らされることはありませんが、実は性被害にあい辛い思いをされた方もいます。
窃盗などの被害は報告できても、性被害となると人に言えず黙って我慢してしまう女性、子供も多いのです。
その災害の際にも、病院に性被害を伝える女性や子供が出てきていますので、自分の身は自分で守るという意識を持たなければなりません。
小学生のお子さんをお持ちの保護者の方は、危険な目に合わないように、夜間一人にさせない、自分がいなくても信頼できる人にお願いするなど、子供に対しても配慮すべきです。